「アイツは……真っ先に仲道守るために走ったんだ。俺なんかが……勿体ない。」




どうやらあの照明事故を気にしているらしかった。


植田は…私の告白の時もそうやって返事をしてくれた。




"仲道にはアイツがお似合いだ。俺の負け。
――お幸せに。"




どこか植田は悲しげで……そんな植田の表情を見て私は悟った。



植田とは今まで通りに話せない。



これからも友達でいよう、とか、またたくさんお話ししよう、とかそんな厚かましいことは言えなかった。


自分の勝手な都合で…植田を利用するのは良くない。


陽崎先生とも…笑い合えることは出来ないだろう。