告白を受けたはずの先生が涙を零して帰って来た。


場所は準備室。ここで真っ先に俺に報告をしてくれるという約束をしていた。


笑顔で帰って来るはずの先生は今もずっと涙を零していた。



俺は先生からゆっくりと事情を聞き出す。




「月野君は私のことを先生として好きだったの……」




「そんなわけが………」




「いいえ。本人が勘違いするほどに私を好いてくれていたの。教師として。」




「先生…」




「好きなのっ!陽崎君……好きなの!」




先生は月野のことが本当に好きだったんだ。


こんなにも慟哭するほどに。