「あ、月野君!おはよう!」




月野と話す時が一番嬉しそうなんだ。


月野は俺を見た途端、すぐに嫌そうな顔を浮かべた。




「先生おはようございます。」




月野はそれだけ言うと足早に去ってしまった。



先生はそんな月野の姿をずっと見つめていた。




「先生?」




俺が呼ぶと先生は慌てて振り返る。




「あ……どうしたの、何?」




明らかに動揺している先生を見て俺はついに言ってしまったんだ。