月と太陽の恋模様



「俺、食べ終わったのでもう行きますね。」




もっと周りを見ろよ。




「待って!」




正直胸が痛かった。




「私…月野君ともっと仲良くなりたいの。月野君は私を苦手だと思っているのだろうけど……私は月野君ともっと打ち解けたいの。」




「……どうしてですか?」




「私があなたの担任であり、先生だからよ。」




「俺と話しても楽しくありませんよ。」




「生徒と話すことが楽しくないわけないじゃない。」




先生はお前のこと生徒だと思っていない。


俺はそれも知っている。