「あぁ……そうだな。知ってる。」 何故だ。 何故アイツはあんなに泣きつかれる程に好かれているのに……返事をしようとしないんだ。 俺は段々怒りを覚えた。 「陽崎君…ありがとう。私の気持ちを聞いてくれて。」 「聞くだけなら構いませんよ。」 何でアイツは…… アイツも先生を好きだと言っていたくせに 俺が取るとかまで言っていたくせに やっぱりアイツはただ軽々しく発言しただけなのか……! だから、俺は――… 「陽崎!」 気づいたら俺は戸を開け、叫んでいた。