「先生、お話があります。」 「あら、月野君?珍しいね、先生に話しかけてくれるなんて。」 「今から少し一緒に来ていただけますか?」 「ええ。ちょうどお昼休憩しようと思ってたの。」 先生は黙って何も聞かずに俺について来てくれた。 俺が案内したのは裏門前。朝と放課後はあまり人が通らない場所だ。 「先生、俺は先生のことが好きです。」 俺がそう言うと先生は悲しく微笑んで尋ねるのだった。