「なぁなぁ月野は叶百合のことが好きだったのか?」 昼休み。 何故か俺と陽崎が2人だけで昼食を食べるはめになっていた。 「お前は園児か。あんなセリフを言っただけで何でそんな発想になるんだ?」 お前なんかいつも可愛いだの好きだの言ってるだろ。 「いちいちお前は棘のある言い方しやがって… でも、月野があんなこと言うのは珍しいじゃねーか。」 お前はなかなか人を褒めない、と陽崎が続けた。 本当にコイツはよく見ている。 「叶百合や竹垣は…良い奴だからお似合いだと思っただけだ。」