私は急いで家の冷蔵庫を漁る。家にあるのは卵、鶏肉……だけしかない。
仕方ない。先生には我慢してもらおう。
30分後。
「先生、これで我慢して下さい。」
「おー…親子丼じゃねーか!!すげー」
いや、みつばとか玉ねぎとか入ってないんで親子丼とはいえません。
玉ねぎの甘みもないからいくら砂糖で代用しても…味も保証しかねるし。
「「「「「いただきます。」」」」」
いつもこの瞬間はドキドキするんだよね…
ちなみに陽崎先生以外の皆は野菜炒めだ。
「やっぱり優ちゃんの料理は美味しー!」
「優ちゃんには本当に頭が上がらないよ。」
「……美味い。」
「うま!これは美味い!初めて食べた、こんなに美味いの!」
ここまで褒めてくれると言い過ぎだとは思うけれど……やっぱり嬉しい。


