「…あきらさまに安心されると傷つくんだけど?」 「いや…アハハ…」 だって……ね… あれは誰でも驚くでしょ。 「早く―――――……」 「え?」 聞き取れなかった。 「早くその唇、俺にくれよな。」 聞き返すんじゃなかった。 先生はもう一度私の額にキスをして音楽室から出て行った。