皆が帰った後、 私と陽崎先生は2人音楽室に残っていた。 「やっぱり俺はアイツら全員大好きだ。」 「はい、私も好きです。」 先生は言わなくても分かる。皆が大好きなんだって。 「優、俺フッたから。」 「え?」 「夏実のこと。優はそれであんなこと言ったんだろ?」 「…………はい。すみませんでした。先生は何も悪くないのに…」 「焦ったけど、仕方ないよな。優は夏実に憧れてるもんな?」