そこから先は記憶になかった。 いつの間にか温かい大きな何かに運ばれて 「先生!おろせよ!」 とか聞こえて 「睡眠不足らしいから起こしたら可哀相じゃねーか。」 とかも聞こえて 「酒井先輩は歩いてんのに……」 あれ……?酒井先輩……? 「私はもう大丈夫。ありがとう。」 ん?夢じゃ……ない? 私は目を開けた。