月と太陽の恋模様



陽崎先生に距離を置いて下さいと頼んだ時、


月野先生に竹垣さんの家で突き放されそうになった時、




―――私は怖かった。




陽崎先生の優しいあの笑顔も、月野先生の素の表情も失うことが怖かった。


植田と気兼ねなく話せる関係が崩れてしまうのも怖い。



だから、ズルズル引っ張って……今日にまで至ってしまった。


だから先輩を苦しめることに…なったんだ。


私がもっと真剣に考えていれば、


結論を早く導いていたら、




「そうじゃなかったら、先輩はこんなことにはならなかったんです。」