月野先生は下を向いて思いっきりため息を零す。 耳が赤いのは誰から見ても分かる。 「照れんなよ、月野。」 「いやー月野って意外とやるのね。」 「もう俺……死にたい…」 月野先生がいつになく弱かった。 きっとこの2人には適わないんだろう。 何だか2人が虎を従える猛獣使いに見えた。 「月野先生の自業自得ですよ。」 「何でもう入って来てたんだよ?」 私の言葉はスルーですか? 「優ちゃんのおっきな笑い声が聞こえたからもう良いかなーって思って。」 若葉さんが答える。