「ま、待って下さい!」 思わず先生を引き止めていた。 「何だ?」 どうして先生はそんなに悲しい表情を浮かべているのだろう? 「……先生、もう私分からない…分からないんです……」 色々なことがごちゃごちゃありすぎて。 酒井先輩は陽崎先生。陽崎先生と月野先生と植田は私。名島さんは唯川先輩。でも先輩には彼女が居て―――…もうごちゃごちゃ。 「こんなこと……先生にしか言えないんです。」 それなのに先生にまで突き放されたら私は……