「説明しろよ、優。何をそんなに必死になってるんだ?」




「先生には関係ないです!」




「関係ないかあるかは俺が決める。」




掴まれた腕が痛い。




「離して下さい!離して………」




それから先の言葉は出なかった。出せなかった。




「優?一体―――…」




私の視線を追い、陽崎先生が振り返る。




「そういう、こと、だったんだね。」




―――浴場に居るはずの酒井先輩が立っていた。