「あの時からだと思う。妙に胸がしめつけられて…気になったのは。」 先生が次々に語る。 「練習でも優を目で追って…最初はただ心配だからとか言い訳して……でもやっぱり俺は優が好きだったんだ。」 陽崎先生らしいストレートな言葉。 「優の涙を流すまでの懸命さ。俺はそこに惚れた。」 月野先生は私の笑顔が好きだと言ってくれた。 陽崎先生は私の涙を零す姿が好きだと言ってくれた。 ――…私は一体どうなのだろう?