「1つ目は中学からやっていたので…続けたいと思ったからです。 2つ目は…………恥ずかしいのでやめます。」 「……もしかして仲道さんは吹奏楽の顧問が誰かをご存知で?」 「顧問? いえ、知りませんけど……知ってたら何かあるんですか?」 「……いえ、良いんです。先ほどのは、独り言だと思って聞き流して下さい。」 「えー何ですか、ソレ。気になるじゃないですか。」 「私は仲道さんのもう一つの理由の方が気になります。」 そう言って先生は妖しく微笑んだ。