何やらゴソゴソと鞄を探る月野先生。 「はい。」 「…………え?」 「コレ、使いなさい。」 月野先生に差し出されたのはタオルだった。 「いやいやいやいや………ダメです。汚れます。汗なんてその内乾きますからっ!」 確かに私は今汗が滴って見苦しく暑苦しい姿だが、先生の清潔そうなタオルを汚すわけにはいかない。 「いいから。」