何か様子がおかしい。 「どうしたんですか?…………って……え?」 先生が私の手を握る。 「俺、仲道が好きだ。―――…俺の気持ち、知ってておいて。」 そして私の手を解放し、私の頭にポンと手を置いて 「じゃあな、それだけ。」 先生は教室から出て行った。 先生に握られた私の手が熱い。