「仕方ないですよ。月野先生モテるんですから。」 え? 「先生目当てで来た生徒によって本当に補習を受けたい生徒の邪魔をされたら困りますからね。」 一理ある。 「表向きは言い訳をツラツラ書いてますが、要はそういうことですよ。」 「………陽崎先生に言われたくありません。」 確かに。 「ほら俺は音楽担当だから。補習ないですし。」 形勢逆転していた。