~*~Ritsuto~*~

月曜日。

「ういーす」

教室に入り、スマートフォンをいじっていたヒサシにあいさつをした。

「おっ、やっときたか」

そう言ったヒサシに、
「まあねー」

俺は自分の椅子に腰を下ろした。

「リツトが全然学校にこねーから心配してたぜ」

そう言ったヒサシに、
「ほー、そのわりにゃあ電話とメールがなかったんすけど?」

俺は言い返した。

「いやあ、俺もリア充だった訳でさー」

ハハハと、ヒサシは笑いながら答えた後、
「俺もついに彼女ができた訳なんで」

ニヤニヤしながら左の小指を立てた。