~*~Ritsuto~*~

「リツト、あたし彼氏と別れた!」

「はあっ?」

校門前に響いたのは、俺の声だ。

今朝学校にきた俺を迎えたのは、元カノのチナツだった。

彼女は大学生。

しかも時間が時間と言うこともあり、好奇の目が俺たちに集中する。

「俺さ、言ったよね?

お前とはつきあえねー、ってさ。

聞いてなかった?」

呆れたと言うように返す俺とは対照的に、チナツは真剣な顔をしている。

「それは、あたしに彼氏がいたからでしょ?

でもあたしちゃんと彼氏と別れたから!

そりゃ、説得は大変だったけど」