空港に到着した。

「つきました」

車を降りると、彼が荷物を差し出てくれた。

「先生に関しては、私たち秘書が全力をつくします。

先生があなたたちのところへ行かないように」

「ありがとうございます」

私は頭を下げた。

なんて恵まれているのだろうと思った。

応援してくれているうえに、私たちを助けてくれるなんて。

「奥様、早く藤森さんのところへ」

「はい!」

私は、愛する人の元へと駆け出した――。

 ~*~Natsu~*~END