中田さんはファイルから水色の封筒を出した。
「先日弟さんの診療所を訪ね、彼から藤森さん宛ての手紙をもらいました」
「…1つ、聞いていいですか?」
「何でしょう?」
「どうして…こんなにも俺たちによくしてくれるんですか?」
中田さんは驚いた顔をした。
けれどそれはほんの一瞬で、
「奥様があなたを愛しているからです」
と、言った。
「西川氏といる時の奥様は、あまり幸せそうな様子ではございませんでした。
周囲はお見合い結婚だから仕方がないとおっしゃってましたが、やはり奥様は幸せではなくて」
「先日弟さんの診療所を訪ね、彼から藤森さん宛ての手紙をもらいました」
「…1つ、聞いていいですか?」
「何でしょう?」
「どうして…こんなにも俺たちによくしてくれるんですか?」
中田さんは驚いた顔をした。
けれどそれはほんの一瞬で、
「奥様があなたを愛しているからです」
と、言った。
「西川氏といる時の奥様は、あまり幸せそうな様子ではございませんでした。
周囲はお見合い結婚だから仕方がないとおっしゃってましたが、やはり奥様は幸せではなくて」



