「たった今、お前は仕事を辞めた。

そいつに会いに外へ出歩くこともできない」

夫がニヤリと、不気味な笑みを浮かべる。

その言葉と笑みで、わかったこと。

つまり私は、
「お前はもうこの場所から逃げることができない」

監禁された。

「俺が出かけている間は見張りがついている。

何があっても、お前はここから逃げることはできない。

まあもし逃げるんだったら、すぐにつかまる覚悟はした方がいいな」

――律、人…。

私の胸を、絶望がおおった。

未来がないことを、知らされた。

 ~*~Natsu~*~END