「律人…!」

あなたは、悪くないのに。

なのに、必死で私をかばおうとする律人。

「僕は、退学でも何でもいいです!

でも奈津……先生だけは、見逃してください!

悪いのは僕なんです!」

「言い訳など聞いておらん!」

ダンッ!

校長先生がこぶしでテーブルをたたいて、怒鳴った。

「お前たちの処分はこっちが決める。

処分が決まり次第、自宅で待機するように!」

私たちは、追い出されるように校長室を後にした。