「藤森くん…ですね」

彼女がノートに何かを書き込んでいるすきに、俺はカーテンで仕切られているベッドへ向かった。

2つあるうちの左側が俺の指定席だ。

俺はうわばきを脱ぐと、ベッドのうえで横になった。

「あれ、藤森くん?」

彼女の俺の呼ぶ声が聞こえた。

ここだって。

「ベッド借りてまーす」

俺は手をあげて答えた。

結構若いヤツを雇ったもんだな、この学校も。

ま、口うるさそうなおばさんよりかはいいけど。

そう思いながら、俺はあくびを1つした。

春の温かい日差しが差し込んでいる窓を眺めながら、眠りについた。

 ~*~Ritsuto~*~END