ふーん、年配のおばさんだったらどうしようかと思ってたけど結構若いんだな。

そう思った俺に、
「――あの…」

彼女が俺に話しかけてきた。

「ああ、すみません。

具合悪いんで、ベッドで休んでもいいっすか?」

そう言った俺に、
「えっと、名前と学年は?」

彼女が続けて話しかけてきた。

んなもんどうだっていいじゃんと、俺は思った。

まあ初対面だし、
「3年4組の藤森っす」

彼女に名乗っておいた。

んで、このお姉さんの名前は?

俺は白衣の胸元についてる名札をチラリと視線を向けた。

へえ、西川って言うのか。