涼子が1人前へでる。


「私はおしゃべりが嫌いだ。だから何も言わない。お前を殺す。」


「フフフ。」


コートの女…呪悪は、不気味に笑う。


「家族を返してもらう。」


百合があとに続く。


「行くよおまえたち!!戦争だぁ!!」


みんな一斉に女に飛びかかった。


女は、彼女たちに、ナイフを振り回したり、銃を撃ったりと、攻撃してくる。


何人か撃たれ倒れた。


それでも、彼女たちは止まらなかった。


仲間のため、そして、…愛する人たちのために、ぼろぼろになって、戦い続けた。


中でも百合は、自分のお腹を守るため、相手に背中を向け続け、切り傷だらけだった。


百合がけりを入れようとした直後、女は百合の腹にナイフを刺そうとした。


百合は、とっさにお腹を庇い、バランスを崩して、倒れてしまった。


呪悪が素早く百合を押さえつける。


「フフフ」


「やめ…て…」


女は楽しそうに、百合の顔をナイフでなでる。


みんな必死に百合を助けようとするが、体が言うことを聞かない。


呪悪は、彼女たちの神経を傷つけていたのだ。


そのために、体が麻痺してしまっていた。

女はナイフを振り上げた。


「やめろォ〜!!」


女はナイフを振り下ろした。