建物の前にバイクが止まる。


「ここか…。」


バイクから降りながら、少女が呟く。


「なぁ、ホントにここに姉さんたちがいるのか。」


「お前もみただろ?写真の通りじゃねぇか。」


少女は携帯を開く。


誰かのブログを適当に見ているうちに、この場所へたどり着いた。


それは、百合の仲間の1人がやっていた物だった。


『これから、人助けをしてきます。でももし協力してくださるなら、この場所へ』


そういって送付されていた写真。


それは、まさしくこの場所だった。


「私は姉さんたちに救われた。今がその恩返しの時だと思ってる。」


そう言って、少女は中へ足を踏み入れた。