次の日、1人の男が部屋から出された。


男は女の後ろをついて出る。


ふと、部屋の方を見ると、昨日話した男が、不安げに見送っていた。


しかし、いつもならみんな別の部屋へ連れて行かれていたのに、今日はすぐに座らされた。


手足には枷がついている。


「今日はキリ番記念。みんなにおもしろい物を見せてあげる。」


そう言って女が用意したのは、大きな板に磔にされた、大事な母親と彼女だった。


「どうしてあいつがここに?お前なにしたんだよ!!」


男はかなり動揺していた。


「あんたたちと、一緒にいたいみたいだから、連れてきてあげたの。」


女はニヤリと笑う。


男は思いだしていた。


自分たちがここに来た日を。


確か彼女は買い物に出ていたはずだ。


帰りにはち合わせてしまったんだろうか。

「彼女は関係ないだろ!!」


「関係あるわ。今回のショーのメインキャストなんだから。」


女はニヤリと笑った。