それが二人の出会いのきっかけだった。


一人暮らしをしてみたいという翔太の願いを聞き入れアパートの一室を提供。


その隣に越してきたのが百合だった。


一人じゃなにもできない翔太の面倒を、百合はよく見てくれた。


そして百合に翔太が告白し、二人は親公認のカップルになった。


そして、二人が同居するとき、家賃はいらないという祥子に対し、
「身内だからとひいきはされたくない。近所の人から、白い目で見られるのがいやだから。」っと百合はきっぱり断り、今も家賃を払っている。


「はい、お義母さん。今月分」

昔から天真爛漫で、敬語を使ったことのない百合は、両親への挨拶や、その後の生活で苦労していた。


それを見かねた祥子が、タメ口でいいと、言った。


それから百合はタメ口を使うようになった。