やっと座れると安心しきった翔太に、百合は追い打ちをかけるように言った。


「ちょっとトイレ。」


「もぉ〜。早くしてよぉ〜」


「すぐ戻るから。知らない人について行っちゃだめよ。」


そう言って百合は行ってしまった。


百合が言ってから少しして、女が翔太に近づいてきた。


「あの〜娘が迷子になってしまって、インフォメーションの場所教えてくれませんか。」


翔太は少し迷った。


「良いですよ。」


翔太は女を案内することにした。


「ありがとう。」


女はほほえんだ。