カルテの整理をしていたら、後ろから話しかけられた。 「宮坂せんせっ!」 同じくらいの年の看護師だ。 「知ってます? 駅前に出来た、新しいカフェ」 「へぇー、知らないですね」 「美味しいって有名ですよ。 このあと一緒に…」 「すみません、今日は用事があるんで失礼します」 最後のカルテを、棚に戻し、俺は病院を出た。 辺りはもう真っ暗だ。 早く行かないと閉まってしまう。