英国喜劇リコレクション


わかっているのはどちらか。
少なくともディゼルではない。

しかし、ユノはその言葉に大いにほっと――相変わらず表情は乏しいが――したようだった。

「おう! んじゃ、飲めよ! ホラ!」

と、渡してきたのは先ほどレイモンドを落としたミックスジュースもとい、ミックス酒。
これには流石のユノも、うっと詰まる。

「あー、どうした? 俺の酒が飲めないってのか?」

元は完全にユノのグラスである。

「い、いや…そんなことは」

だが、ユノもユノで断れない。

ここは契りの盃だと思って――

恐る恐るグラスに手を伸ばす。
ユニコーンと言えど、これだけの濃度の酒を摂取したらどうなることやらわからない。

「つかその前にてめえが飲め!!」

ディゼルからユノに差し出されたグラスを横から掠めとり、ジュダスがディゼルの口に押し付けた。


「てめっ! 何を――」


ゴックン。

逃げ場をなくした酒は、口をいっぱいにし、さらに奥へと嚥下。

途端、ディゼルの足が覚束なくなった。