電話の向こうにレイモンドが必死で謝る間エルヴィスを電話からひっぺがす。
「ったく、しゃんとしろよエル」
頭をペチり叩く。
ずるずると席に戻して立ち上がると、エルヴィスの鼻先をジュダスの髪が掠めた。
「滑らかな赤毛……貴女はっ――」
手が、伸びてジュダスの腕を――
「――何だ、兄貴か」
ぞわわわぁっ!!
――掴む寸前で止めた。
「エル……貴様今何しようとしやがった…」
本気。
本気で、自らの体が危ないと思った。
つか、全身鳥肌たったぞコラ!!
「大丈夫。女性じゃなきゃ無理な」
当 た り 前 だ !!
こいつ、さすがに一発やっとく必要がある。
よし待ってろエル。今楽に――
ピンポーン
「こんな時間に客ですか?」
全員ディゼルを見るが、本人は最早テレビに向かって喋っている。
「僕が出ます」



