英国喜劇リコレクション


念のため、もう一度。


「いや、だからそれ炒めてくれな?」

「出 来 ま せ ん」

いや聞こえてはいるから。信じられないだけ。

「何でなっ!?」


レイモンドはキラリと包丁を構えた。

「切り刻むのは得意です」

裏を返せば

切る以外は出来ません。

「何で?!!」

「さぁ?」

「『さぁ?』じゃないなっ!」

炒めるくらい簡単だろう!
まさかお前、これが出来ないから全部ディゼルに──

「どうしましょう?」

「もういい! お前ジュダスんとこ!」



レイモンド 戦線離脱