問いを放ったエルヴィスはまた部屋を物色、ジュダスと可哀想なことにそれに巻き込まれたユノはさっさと上座に座り、
「ディズ、何か食いもん!」
「第一声がそれか! 何か他にあんだろ!」
「挨拶なら最初にしたろ? 『邪魔するぜ』って」
そういう問題じゃねえよ、と口を開きかけてかぶせるように、後ろで不満気な声が上がった。
「ディゼル、お前中身グレープフルーツジュース以外ほとんど何もないじゃねえな!」
「勝手に冷蔵庫漁んなよ! グレープフルーツは今キてんだよ!」
「しゃーないな…有り合わせで何か作るか」
怒号も、軽く無視。
末っ子の悲しい運命である。
「手伝います、兄さん」
「私も」
「なら、俺も──へぶっ」
客に全部やらせるわけには、と振り向いたところに見事レイモンドの掌。
何すんだ、ともごもご言うとレイモンドは眉を吊り上げた。



