人と住む世界を同じにしながらも互いに干渉することのない異世界。
権力も派閥もなく、それぞれが華のある暮らしをしている世界。
1日1日を楽しく、そして必死に生きることだけを望み暮らす中に、人にはないどうしようもない美しさが、そこにはあった。
それが、エルヴィスの目指す生き方でもある。
彼ら特有の美しさは得ることはできない。
自分たちの生きる世界も絶望するほど汚い訳ではない。
ならば自分は、この世界の美しいものに囲まれていたい。
その中で、また自らも美しく在りたい。
それが、エルヴィス・ランドルフという王子だった。



