英国喜劇リコレクション

男…ユノリアスは顔を上げる。

「――!」

灰色がかかった前髪の合間から、額に光るものが見えた。

こいつ――

「貴殿には資格がある。まず、私が見えていること」

そう言って一つ指を折る。

「次に、王室に関連した人間であること。そして、私たちに対して偏見がないこと」

「それだけ?」

「ええ」

偏見がないだなんてどうしてわかるな―

それを察知したかのように、ユノリアスはエルヴィスを見て、うっすらと微笑んだ。

「本当に合わない人間はお互いに、体が拒絶を示すのですよ」

その気持ちも、エルヴィスにはわからないでもない。
宴会においても、合わない貴族などいくらでもいるし、大概は身に纏う空気や立ち居振舞いでわかるものだ。