「・・・えーと、それが素?」
「そーだけど、ナニカ?」
もー、王子様かったりぃ。
「それ、乃乃知ってんの?」
「当たり前だろ。俺のカノジョなんだし。」
なんか文句あっかと睨みつけていると、遊人は一度視線を上げて、そーかそーかと頷いた。
そして、ぱっと輝く笑顔で身を乗り出してきた。
「やっぱ乃乃ってイイよねっ。俺をモデルって先入観ナシで見てくれて、ちゃんと受け入れてくれるじゃん?大河内がスキんなったのもその辺かなっ。王子様の君だけじゃなくてちゃんと中身まで認めてくれんだよね♪」
「・・・・」
「それに潔い程素直で、底抜けに一直線で見てて清々しいの。俺、カノジョにするならこの子がイイナってハジメテ思った子!俺は大河内が羨まし~。」
・・・俺はオマエが苦手デスガ。