=== side 彼氏 ===









俺がアイツをスキ・・・・?






はっ、まさか。






「んー?どしたん?神妙な顔しちゃって。」



次の日の休み時間。

俺のトコロへ小吉がやってきた。



「別に?」





コイツに相談するのは人選ミス!と分かっているので、適当に流しておく。




小吉にしたって是非俺を相談役に!という意気込みもなく、サクッと話を切り替えてきやがった。




「あ、ところでさ、熱狂的な親衛隊はどうなった?ホント王子様ってタイヘンだな~。」




ペリぺリとガムの包みを開けながらそう言う小吉は全く心配してるようには見えねぇ。


まぁ、こんな奴に心配されるほど落ちぶれちゃいねぇケド。