カノジョのお仕事★







「あ。律だぁ。」



嬉しそうな声を上げて、ブンブンと手を振る乃乃。




いやオマエ、そーじゃないだろ、今は。


「オマエ、ソレ、どーしたんだ。」




髪も服もボロボロ。しかも顔とか手には引っかき傷やら擦りキズがある。



はっとして階段の方へ顔を向ける。




「っ・・・・ひょっとして、あいつ等か。」




さっき小吉が言っていた言葉が蘇った。


王子様のファンが乃乃になんかするかもしれないって―――


猛烈に腹が立った。




拳を握りしめた時、乃乃が得意げに笑った。





「あのねっ、私負けなかったよ!律のカノジョとしてお役に立った!偉いで―――」


「―――っにやってんだ、バカッ!!」





思わずそう怒鳴って、はっとした。