ニヤッと小吉が笑う。
「だけど昨日一緒にいるトコみて、俺の考えが間違ってるのに気付いた。
オマエさ、ホントにあの子のコトスキなんだな♪」
はぁっ!?
思わず叫びそうになって、飲み込んだ。
いかんいかん。
コイツにも本当のコト話してねぇから。
「ま、それはそーとさ、一つ忠告。王子様のファン、あの子の存在が気に入らねぇみたいで、相当イラついてるみたいだな。何するとか聞いたワケじゃねぇけど・・・あの子のコト本当にスキなら気に掛けといてやんなよ?」
それだけ言った小吉は
『ああ!俺バイトだったっけ!』
と叫んで帰って行った。
慌ただしいヤツ。