~~~side 彼女~~~
風が気持ちいい中庭の木陰。
「んねぇ、何度も聞くようだけど、律、ヒロ兄に何したの?」
お弁当を食べながら、律に何度目かの質問をする。
教育自習最後の昨日。
『乃乃』
みんなからお別れと激励のプレゼントを両手に抱えたヒロ兄が最後に私のトコロにやってきた。
放課後、律が迎えに来て廊下にいた時。
『傷つけちゃってゴメンね。』
私の目線に屈んで、頭を優しく撫でながらそう言ったヒロ兄はヤッパリ優しいヒロ兄だ。
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