中に入ると、既に待ち人がいた。
俺はとびっきりの笑顔を向けた。
「お忙しい中お呼び立てして申し訳アリマセンでしたね、榎木センセ♪」
さて、榎木。
その大人面、一体いつまで持つかな?
「いや。生徒の話に耳を傾けるのもイイ教師の仕事だからね。トコロで今日はどんな用件かな?」
余裕ぶったその笑顔に思わず口端が持ち上がった。
多分、ヤツが見るのは初めての笑みで、
榎木がちょっとダケ怪訝そうに眉を顰めた。
「や、悪ぃ。なんかアンタ見てたら色々笑えてきてさ。」
「・・・・随分雰囲気が違うみたいだけど、それが素?」
「俺のコトはどーでもいい。それよか今日はアンタにオモシれぇモン見せてやろっかと思ってな・・・・」
「おい、一体何を―――」
いきなりシャツのボタンを寛げ出した俺に、榎木が益々怪訝な顔をして
――――顔を歪ませた。


