「・・・ごめんね、乃乃。だけど俺の気持ちも分かってよ。」
とっても辛そうで悲しそうなヒロ兄。
私まで釣られて悲しくなっちゃうケド・・・
プルプルと首を振る。
だって、
私だってこれだけは譲れないんだ。
「ゴメンヒロ兄・・・ダイスキだけどお兄ちゃんとして、だよ?私は律のカノジョだもん。律のカノジョがいいの。」
僅かに目を眇めたヒロ兄は、緩く首を振った。
「乃乃はもう、彼のカノジョには戻れない。」
「え?・・・・ど、どうして?」
そっと伸びてきた手にビクッと竦み上がる。
胸元に触れた指を恐る恐る見下ろし、
ズキッと心臓が跳ねた。


