=== side 律 ===
午前の授業が終わり、昼休みに突入。
―――と同時に、俺の席に突進してきた男。
「オマエ、B組の森丘乃乃と付き合いだしたってホントかよーっ!?」
コイツは幼馴染で、俺の正体も知ってる
上草 小吉
「ああ。付き合ってるけどナニカ?」
会話が聞こえる程じゃないにしても一目があるので爽やかな王子様スマイルで答える。
小吉は理解出来ん、と言わんばかりの顔で首を捻った。
「解せねぇなぁ。いやぁ、森丘乃乃、フツーにカワイイけど、いかにも庶民的ってか。」
「俺ならもっとレベルの高いオンナも選り取り見取りだろ・・・・て?」
「自分で言う辺りが根性ワルだよな、ホント。でもまぁ、そーいう事だけど。」
訝る小吉を見て、ふっと笑った。