律がヒロ兄に顔を向ける。
「乃乃を助けて頂いて、アリガトウございました。」
「別に君に礼を言われる筋合いはないと思うけどね。」
そう言った二人の間にばちっと冷たい火花が散ったような散らなかったような・・・。
「じゃあ・・・いつまでもココに居ても仕方ないし、帰ろうか」
「あ。待って律。その事なんだけど・・・」
私を引っ張る律を引きとめて、言った。
「あのねっ・・・私、ヒロ兄と帰る。」
くっと眉を顰めた律。
ご機嫌を損ねたぁ~・・・
と分かっていながら、それでも必死に説得する。
「ヒロ兄が怪我したの私の所為だしっ・・・利き腕だし、何かと不便だろうし・・・今日怪我の所為で熱出るかもって言うし、せめて今日だけでも看病したいっ・・・」


