のろのろと教室へ向かう途中。
「乃乃」
後ろから掛けられた声に振り向けば、ヒロ兄がいた。
「あれ?ヒロ兄もプリグラ出るの?」
見ればヒロ兄の胸元にもカードがあって、結構な数のシールが貼られている。
ヒロ兄、格好イイもんね。
しかも同世代にはナイ大人の魅力~とかなんとか言っちゃって年上好みの女の子達から絶大な人気なんだ。
「うん。生徒ともっと親しくなるために行事には積極的に参加しようって主催者にけしかけられたんだけど。まぁ・・・それは盾前かな。」
「へ?盾前?」
首を傾げる私をヒロ兄はじっと見詰めてくる。
「乃乃はこのグランプリの概要・・・知らないんだ?」
「へ?知ってるよ・・・プリンスとプリンセスの結婚パレードでしょ?」
「まぁ、そうなんだけどね・・・」
そう言って、ヒロ兄はぽんっと私の頭に手を置いた。


